
由緒ある落ち着いた庭園で見る紅葉は、日々の生活で疲労した心身を癒やしてくれます。
東京都国分寺の「殿ヶ谷戸庭園」もそんな日本庭園の一つ。
自然の地形を活かした巧みな造園技術で造られた殿ヶ谷戸庭園なら、冷え込みがきつくなる冬の前にひとときの癒しの時間を感じることができます。
殿ヶ谷戸庭園の紅葉:施設概要
「殿ヶ谷戸庭園」は、東京国分寺にある国立公園です。
もとは大正時代に活躍した実業家であり政治家の江口貞條の別荘として建築され、後に三菱財閥創業家の岩崎家に引き継がれ、現在東京都が運営しています。
国分寺崖線とよばれる自然の地形を残し、自然豊かな環境を持つことから、とくに地元の方々や写真家に愛されている庭園です。
回遊式の林泉庭園で、芝生や竹林・湧水池などを順に鑑賞して歩くことができます。
国の名勝文化財にも指定されています。
殿ヶ谷戸庭園の見どころ
殿ヶ谷戸庭園の見どころは、回遊する遊歩道から見られる自然風景がとても自然で美しいところです。
庭園全体に高低差のある崖が残された立体的な構造をしていて、まるで山の中を探検しているような気分になります。
自然に近い環境であるだけに、野鳥の数も多いのも魅力の一つ。
芝生・林・遊水地とシンプルな造りながら、歩いていて飽きのこない景観です。
紅葉する木の種類
- イロハモミジ
- ケヤキ
- イチョウ
殿ヶ谷戸庭園のおすすめポイント
都内には多くの日本庭園がありますが、完全に整備され尽くした造りです。
殿ヶ谷戸庭園は、まるで明治・大正時代に日本中で見られた原風景がそのままの形で再現されているのです。
秋にはイロハモミジが色づき、近代文明から隔絶したような昔の日本の心象風景がそのまま残されたような印象を受けます。
戦前の日本にタイムスリップしたような感覚に浸れるノスタルジックな庭園です。
殿ヶ谷戸庭園の紅葉のビューポイント
殿ヶ谷戸庭園の紅葉のビューポイントは「紅葉亭」という休憩所から見下ろす200本のイロハモミジの色づきです。
静けさ漂う紅葉亭で、シシオドシの音を聞いていると、ここが東京都であることを忘れてしまいそうになるほど。
中洲のある湧水池も、コンパクトながら日本の美を感じさせてくれるビューポイントの一つです。
殿ヶ谷戸庭園の紅葉:アクセス
【電車】
・JR中央線、西武国分寺線、西武多摩湖線「国分寺」駅から徒歩で2分
【自動車】
・中央自動車道「国立府中IC」下車
※駐車場がないため、近隣の有料駐車場を使用
殿ヶ谷戸庭園の紅葉:各種情報
施設情報 | 殿ヶ谷戸庭園の紅葉 |
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住所 | 東京国分寺市南町二丁目 |
電話番号 | 042-324-7991(殿ヶ谷戸庭園サービスセンター) |
料金 | ・一般150円 ・小学生以下、都内在住・在学の中学生無料 ・65歳以上 70円 ※身障者手帳等持参の方は無料 |
営業時間 | ・9時~17時 |
営業期間 | ・年末年始休園(12月29日~1月1日) |
ウェブサイト | 殿ヶ谷戸庭園の紅葉HP |
まとめ
東京都内だけでも紅葉が見られる庭園や公園はたくさんありますが、殿ヶ谷戸庭園はその中でも異彩を放つ存在です。
樹木の植栽数や庭園の規模だけでは評価できない魅力が殿ヶ谷戸庭園にはあります。
東京の真ん中を横断する中央線沿いの、アクセスの良い場所に立地しているので、興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。